辺界の輝き: 日本文化の深層をゆく (ちくま文庫) [文庫] 五木 寛之 (著), 沖浦 和光 (著)

内容紹介
サンカ、家船、遊芸民、香具師など、差別されながら漂泊に生きた人々が残したものとは? 白熱する対論の中から、日本文化の深層が見えてくる。
内容(「BOOK」データベースより)
サンカ、家船、遊行者、遊芸民、香具師など、山や海に暮し、旅に生きた人々。彼ら漂泊民は、既存の歴史観では顧みられることはなかった。体制の枠外に置かれた、“マージナル・マン=周縁の民”が築いた日本文化の深層とは?さらには、法然親鸞の思想、柳田民俗学が持つ意義とは?差別にさらされながらも、社会を基層で支えた人々への熱い思いと知的探究心にあふれた刺激的な対論が展開される。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
五木/寛之
1932年福岡県生まれ。生後間もなく朝鮮に渡り、1947年に引き揚げる。早稲田大学露文科に学ぶ。その後、PR誌編集者、作詞家、ルポライターなどを経て1966年「さらばモスクワ愚連隊」で第6回小説現代新人賞、1967年「蒼ざめた馬を見よ」で第56回直木賞、1976年「青春の門 筑豊編」ほかで第10回吉川英治文学賞を受賞。小説のみならず、仏教思想を背景とした音楽、美術、歴史など多岐にわたる文明批評的活動が注目されている

沖浦/和光
1972年大阪府生まれ。東京大学文学部卒業。桃山学院大学名誉教授。専攻は比較文化論・社会思想史。これまで数百にのぼる各地の被差別部落を訪れ、伝承されてきた民俗文化と産業技術を研究。山の民や海の民の歴史にも深い関心を寄せてきた。また、国内外の辺境や都市、島嶼でのフィールドワークを通して、日本文化の深層を探る研究調査を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)